読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新お茶の水薬局・アイ調剤薬局のブログ

お茶の水と西葛西にあるほぼ眼科専門の調剤薬局のブログです

β遮断点眼剤使用時の注意点

 

f:id:shinocha:20161011170845j:plain

緑内障や眼圧が高い患者さんに処方される点眼薬の一つ、β遮断点眼剤(コソプト点眼液、ミケラン点眼、ミケランLA点眼、ザラカム点眼液、デュオトラバ点眼液、アゾルガ点眼液、チモプトール点眼液、チモプトールXE点眼液など)についての話です。

f:id:shinocha:20161011092627j:plain

配合剤を含むβ遮断剤の添付文書には上記のような記載があり、喘息の患者さんや重篤な心疾患のある患者さんには禁忌となっています。

そこで、配合剤を含むβ遮断剤が開始された場合、薬歴やお薬手帳で以下の確認をしています。

  • ぜんそく治療薬が処方されてないか
  • 喘息の既往がないか
  • 心不全、徐脈等で治療してないか
  • ワソラン、ヘルベッサー、ジギタリス製剤は処方されてないか

喘息とβ遮断点眼剤

まず、喘息についてですが、これはしっかり確認します。

f:id:shinocha:20161011092907p:plain

死亡*: 情報不足により被疑薬と死亡との因果関係が評価できないもの

上記はPMDAに載っていた、β遮断点眼剤の喘息の副作用です。因果関係は評価できないとされていますが3例死亡が報告されていて3例とも原疾患に喘息がありました。
また、原疾患に喘息のない患者さんも喘息の副作用が上がってきていますので、当薬局ではβ遮断点眼剤継続中も咳が出やすくなっていないかなど確認するようにしています。

 心不全、徐脈とβ遮断点眼剤

心不全、徐脈の患者さんについても、症状を悪化させる可能性があるため、患者さんがこれらの疾患について医師に伝えてあるか確認します。

ワソラン、ヘルベッサー、ジキタリス製剤とβ遮断点眼

β遮断点眼剤(チモロールマレイン酸含有製剤)の添付文書の相互作用(併用注意)の欄には下記のような記載があります。

f:id:shinocha:20161011131846p:plain

特にカルシウム拮抗剤ベラパミルジルチアゼムジギタリス製剤は臨床症状に房室伝導障害、左心室不全、房室ブロック等が現れるおそれがあると記載されているから特に注意しています。

お薬手帳等で他疾患が発見された場合(β遮断剤使用時)

お薬手帳などでβ遮断剤使用患者にこのような薬の使用が分かった場合当薬局ではあらかじめ処方元医療機関との取り決めにより喘息治療中の患者さんに対しては発作誘発の可能性があるので眼科医に必ず疑義照会するようにしています。
心疾患に関しては、β遮断剤や配合剤の初回投与時には眼科医に疑義紹介しますが、どちらも継続中に判明した場合は、心疾患用剤の処方医にβ遮断剤を使用している事を伝えるよう患者さんにお願いしています。

喘息がある場合

  • すべて眼科医師に疑義照会

心不全・徐脈・相互作用等がある場合

  • β遮断点眼剤初回投与時は眼科医に疑義照会
  • 病状が安定している場合は心疾患治療薬処方医にβ遮断点眼剤を使用している事を伝えるよう指導