新お茶の水薬局・アイ調剤薬局のブログ

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緑内障だと市販の薬がのめない?!

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たいていの市販の風邪薬や鼻炎薬の説明書の注意書きには、

緑内障の方は、医師または薬剤師、登録販売者にご相談ください」

と書かれています。

これは、緑内障のタイプには2種類あり、どちらのタイプかで使える薬が異なるためです。

自分の緑内障のタイプを知ることで市販の薬を使えるかどうかわかります。

開放隅角緑内障

だいたいの市販薬は問題なく使えるタイプの緑内障です。

眼の中の房水の流れの出口の繊維柱体が目詰まりしているために、房水が排出できず眼圧がじょじょに上昇するタイプの緑内障です。
正常眼圧緑内障もこちらのタイプに含まれます。

また、白内障手術受けている場合も、房水の通り道が良くなり流れがよくなるためこちらに含まれます。

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閉塞隅角緑内障

房水の通り道の途中が狭くなっていたりふさがっているために、房水が流れにくく、眼圧が上がるタイプの緑内障です。

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閉塞隅角緑内障で、適切な治療(白内障手術やレーザー虹彩切開術など)を受けていないと、抗ヒスタミン剤抗コリン剤という種類のお薬を使うことで、房水の排出経路である隅角が閉塞した場合、非常に強い眼圧上昇を起こし、急性緑内障発作の症状になります。

抗コリン薬(ロートエキス、ヨウ化イソプロパミド、臭化ブチルスコポラミン、臭化メチルベナクチジウム、臭化チメピジウムなど)
風邪薬、鼻炎薬、アレルギー薬、胃腸薬、下痢止め、などの成分として入っていることが多い。

ヒスタミンマレイン酸クロルフェニラミン、マレイン酸カルビノキサミン、フマル酸クレマスチン、ジフェニルピラリン、塩酸ジフェンヒドラミン
風邪薬、鼻炎薬、アレルギー薬、一時的な不眠解消薬(ドリエルなど)、乗り物酔い薬、などの成分として入っていることが多い。

 

当薬局では

「自分の緑内障のタイプがわからないが、市販薬が飲めるかどうか知りたい」

という患者さんには、

1.緑内障の種類をきいているか?

→ 開放隅角緑内障または、正常眼圧緑内障なら飲める

2.緑内障白内障の手術、または虹彩に穴を空けるレーザー治療をしたことがあるか?

→ したことがあるなら飲める

3.眼科の診察で散瞳剤をつかった眼底検査をしたことがあるか?

→ あるなら飲める

を確認し、開放型か閉塞型かを予想を付けています。

 

しかし、正確に知るためにはやはりカルテを確認するしかないので、心配な患者さんには病院に電話して確認していただくことをお勧めしています。

*本文中の図はファイザー社 「きちんと理解、続ける治療 緑内障」より引用